住宅ローン返済ガイド【繰り上げ返済・借り換え・住宅ローン控除】

更新日: 2026-04-06

住宅ローンの基本を押さえる

住宅ローンは多くの人にとって人生最大の借入です。借入額は年収の5〜7倍が一般的で、返済期間は最長35年に及びます。元金に加えて利息を支払うため、3,000万円を借り入れた場合、返済総額は金利によって3,500万〜4,500万円以上になることもあります。

返済方式には「元利均等返済」と「元金均等返済」の2種類があります。元利均等返済は毎月の返済額が一定で家計管理がしやすい反面、返済初期は利息の割合が大きく元金がなかなか減りません。元金均等返済は毎月の元金返済額が一定で、返済が進むにつれて利息が減るため返済額も減少しますが、初期の返済額が高くなります。

金利タイプは「変動金利」「固定金利」「固定金利期間選択型」の3つです。2026年現在、変動金利は年0.3〜0.5%台、全期間固定金利は年1.5〜2.0%台が目安です。変動金利は低い反面、将来の金利上昇リスクがあります。自分のリスク許容度と家計の余裕を考慮して選びましょう。

繰り上げ返済の効果と判断基準

繰り上げ返済とは、毎月の返済とは別にまとまった金額を追加で返済することです。繰り上げ返済は元金に直接充当されるため、その分の将来の利息が不要になり、返済総額を大幅に減らせます。

繰り上げ返済には「期間短縮型」と「返済額軽減型」の2種類があります。期間短縮型は毎月の返済額はそのままで返済期間を短くする方法で、利息の削減効果が大きいのが特徴です。返済額軽減型は返済期間はそのままで毎月の返済額を減らす方法で、家計の余裕を増やしたい場合に向いています。

たとえば借入3,000万円・金利1.5%・35年ローンの場合、5年後に100万円を期間短縮型で繰り上げ返済すると、返済期間が約1年2ヶ月短縮され、利息は約40万円の削減になります。同じ条件で返済額軽減型を選ぶと、毎月の返済額が約2,800円減少します。

繰り上げ返済は早い時期に行うほど利息の削減効果が大きくなります。ただし、手元資金を減らしすぎると急な出費に対応できなくなるため、生活防衛資金(生活費6ヶ月分)を確保した上で余裕資金で行うのが鉄則です。

借り換えのメリット・デメリット

住宅ローンの借り換えとは、現在のローンを別の金融機関のローンで一括返済し、新しい条件でローンを組み直すことです。金利が下がれば返済総額を減らせますが、手数料がかかるため損益分岐点を見極める必要があります。

借り換えを検討すべき目安は「金利差が0.3%以上」「残高が1,000万円以上」「残りの返済期間が10年以上」の3条件です。3つすべてを満たす場合は、手数料を差し引いてもメリットが出る可能性が高くなります。

借り換え時にかかる主な費用は、事務手数料(借入額の2.2%程度)、保証料(無料の場合も多い)、登記費用(抵当権の設定・抹消で10万〜20万円程度)、印紙税(1万〜6万円)です。たとえば残高2,000万円のローンを借り換える場合、手数料の合計は50万〜70万円程度が目安です。

借り換えのデメリットとして、再審査が必要なこと(健康状態や収入の変化で審査に通らない場合がある)、団体信用生命保険の再加入が必要なこと、手続きに1〜2ヶ月程度かかることが挙げられます。マネラテのローン計算ツールで、借り換え前後の返済総額を比較してみてください。

住宅ローン控除の仕組み

住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)は、住宅ローンを利用してマイホームを購入・リフォームした場合に、年末のローン残高に応じて所得税(一部は住民税)が控除される制度です。

2024年以降の入居の場合、控除率は年末残高の0.7%で、控除期間は新築で最大13年間です。たとえばローン残高が3,000万円の場合、年間21万円が所得税から控除されます。所得税から控除しきれない場合は、翌年の住民税から最大9.75万円まで控除されます。

控除を受けるための主な条件は、合計所得金額が2,000万円以下であること、返済期間が10年以上であること、床面積が50平方メートル以上であること(一定の場合は40平方メートル以上)、取得後6ヶ月以内に入居し引き続き居住していることです。

住宅ローン控除を受けるには、入居した翌年に確定申告が必要です(初年度のみ)。2年目以降は年末調整で手続きが完了します。なお、繰り上げ返済で返済期間が10年未満になると控除の対象外になる点には注意が必要です。繰り上げ返済と控除のバランスを考える際は、マネラテの住宅ローン控除シミュレーションツールで最適な返済計画を検討してみてください。

賃貸と購入、どちらが得か

住宅購入を検討する際に必ず浮かぶ疑問が「賃貸と購入、どちらが得か」です。結論から言えば、条件によって答えが異なるため、一概にどちらが得とは言えません。

購入のメリットは、ローン完済後は住居費が大幅に下がること、資産として残ること、自由にリフォームできることなどです。一方、デメリットとして、固定資産税・修繕費などの維持コストがかかること、転居の自由度が下がること、不動産価格の下落リスクがあることが挙げられます。

賃貸のメリットは、ライフスタイルの変化に合わせて住み替えやすいこと、修繕費や固定資産税の負担がないこと、初期費用が少ないことです。デメリットは、家賃を払い続けても資産が残らないこと、老後も家賃負担が続くことです。

一般的に、同じ地域・同じ広さで比較すると、15〜20年以上住む場合は購入が有利になるケースが多いとされています。ただし、これは物件の価格やローン金利、家賃相場、将来の不動産価値などによって大きく変わります。マネラテの「賃貸 vs 購入シミュレーション」ツールで、自分の条件での損益分岐点を確認してみてください。

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