新NISAの始め方ガイド【2026年版】

更新日: 2026-03-30

新NISAとは

NISA(少額投資非課税制度)は、投資で得た利益(値上がり益や配当金)に税金がかからなくなる制度です。通常、投資の利益には約20%の税金がかかりますが、NISA口座で購入した金融商品の利益は非課税になります。

2024年1月から始まった新NISAでは、制度が大幅に拡充されました。主な特徴は以下のとおりです。つみたて投資枠は年間120万円まで、成長投資枠は年間240万円まで投資が可能で、合計の年間投資上限は360万円です。生涯の非課税保有限度額は1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで)で、非課税期間は無期限です。

旧NISAと比べて年間投資枠が大幅に増え、非課税期間も無期限になったことで、長期的な資産形成に非常に使いやすい制度になりました。日本に住む18歳以上の方であれば、誰でも1人1口座開設できます。

つみたて投資枠と成長投資枠の違い

新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つの投資枠があり、それぞれ特徴が異なります。

【つみたて投資枠】年間120万円まで投資可能。購入できるのは金融庁が定めた基準を満たす投資信託に限られます。低コストのインデックスファンドが中心で、長期・積立・分散投資に適した商品が厳選されています。投資初心者はまずこちらから始めるのがおすすめです。

【成長投資枠】年間240万円まで投資可能。投資信託に加えて、国内外の個別株やETF(上場投資信託)も購入できます。ただし、高レバレッジ型や毎月分配型など一部の投資信託は対象外です。ある程度投資に慣れてきた方や、個別企業に投資したい方に向いています。

2つの枠は併用が可能です。たとえば「つみたて投資枠で毎月3万円の積立投資をしつつ、成長投資枠で気になる個別株を買う」といった使い方ができます。初心者はまずつみたて投資枠で月1万〜3万円の積立から始め、慣れてきたら成長投資枠も活用する、というステップがおすすめです。

証券口座の開設方法

NISAを始めるには、証券会社でNISA口座を開設する必要があります。NISA口座は1人1口座しか開設できないため、証券会社選びは慎重に行いましょう。

初心者にはネット証券がおすすめです。SBI証券や楽天証券は口座開設・維持費用が無料で、取り扱い商品も豊富です。スマートフォンアプリから手軽に取引でき、投資信託の購入手数料も無料(ノーロード)の商品が多数あります。クレジットカードでの積立でポイントが貯まるサービスもあり、お得に投資を始められます。

口座開設の流れは一般的に次のとおりです。まず証券会社のウェブサイトまたはアプリから口座開設を申し込みます。本人確認書類(マイナンバーカードや運転免許証など)をアップロードし、審査を待ちます。審査完了後にログイン情報が届いたら、NISA口座の開設を申し込みます。税務署での確認を経て、NISA口座が利用可能になります。

口座開設の申し込みから実際に取引を開始できるまで、通常1〜3週間程度かかります。始めたいと思ったら早めに申し込みを済ませておくとスムーズです。

おすすめの投資信託の選び方

つみたて投資枠で購入する投資信託を選ぶ際のポイントを紹介します。

【全世界株式インデックスファンド】世界中の株式に幅広く分散投資できるファンドが初心者には最もおすすめです。「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は信託報酬が年0.05775%と非常に低コストで、投資信託の人気ランキングでも常に上位に位置しています。1本で先進国・新興国を含む約50カ国、数千銘柄に分散投資できます。

【信託報酬(運用コスト)を確認する】投資信託を保有している間ずっとかかるコストが信託報酬です。年0.1%以下のインデックスファンドを選ぶのが基本です。信託報酬が1%違うと、20年間の運用で数十万円の差になることもあります。

【分散投資の考え方】「卵を一つのカゴに盛るな」という格言のとおり、投資先を分散させることでリスクを軽減できます。全世界株式インデックスファンドは1本で十分な分散が効いていますが、さらにリスクを抑えたい場合は債券を組み合わせたバランスファンドも選択肢になります。

重要なのは、自分が長く続けられる金額とリスク水準で投資することです。短期的な値動きに一喜一憂せず、10年、20年という長期の視点で積み立てを続けることが資産形成の王道です。

よくある疑問

新NISAについてよく寄せられる疑問にお答えします。

【いつ始めるべき?】結論から言えば、できるだけ早く始めるのがおすすめです。投資は長期間続けるほど複利の効果が大きくなります。たとえば月3万円を年利5%で運用した場合、20年後には約1,233万円(元本720万円+運用益約513万円)になる計算です。10年後に始めると同じ期間で得られる運用益は大幅に小さくなります。

【いくらから始められる?】多くのネット証券では100円から投資信託を購入できます。毎月100円からでも始められるので、まずは少額でスタートし、慣れてきたら金額を増やしていくのがおすすめです。

【暴落したらどうする?】長期投資の基本は「売らないこと」です。株式市場は歴史的に見て、短期的な暴落を繰り返しながらも長期的には右肩上がりで成長してきました。暴落時にパニック売りをすると損失が確定してしまいます。むしろ暴落時は割安に買えるチャンスと考え、淡々と積立を続けることが重要です。

【途中で売却できる?】新NISAで購入した商品はいつでも売却(換金)できます。売却した分の非課税枠は翌年以降に再利用できる点も新NISAの大きなメリットです。ただし、頻繁な売買は投資効率を下げるため、基本的には長期保有を前提とした運用がおすすめです。

まずはマネラテのNISAシミュレーションツールで、積立額と期間から将来の資産額を試算してみてください。具体的な数字を見ると、投資を始めるモチベーションが高まるはずです。

関連ツール